大学病院の看護師の仕事内容、メリット・デメリットは?

私が看護師になって初めて働いた場所が大学病院です。異動も含め8年間働いたので、その経験を元に大学病院の仕事内容やメリット・デメリットなどをまとめました。

就職先や転職先に迷っている人は参考にしてみてくださいね♪

目次

大学病院の特徴

まず大学病院は、診療・教育・研究などの役割を担っている病院です。診療科目が細分化されており、一般病院よりも珍しい疾患の患者さんを受け入れています。また、最新の設備で、重症度の高い3次救急の受け入れ、手術や化学療法、先進医療などが積極的に行われています。(※病院によって異なりますので確認してくださいね)

仕事内容

診療科目や患者さんの状態、ADLによって行う内容は異なりますが、大学病院での仕事内容をざっと書き出してみました。

状態観察、アセスメント

  • バイタルサイン測定
  • フィジカルアセスメント
  • 心電図モニターのチェック
  • 人工呼吸器管理
  • 体重測定
  • 血糖測定

日常生活援助

  • 体位変換、保清
  • 経管栄養、食事介助、口腔ケア、吸引
  • トイレ介助、おむつ交換、Br留置、導尿
  • 内服セット、配薬、服薬介助
  • 患者さんの移送・搬送

手術、検査、処置、治療の看護

  • 術前オリエンテーション、術前準備
  • 術後の準備、術後管理
  • 採血、ルート確保、点滴
  • 化学療法や放射線治療の看護
  • 褥瘡処置

家族対応

  • 面会時の対応
  • 病状説明の同席

その他

  • 急患、急変対応
  • カンファレンス
  • 患者指導、退院指導

看護師の仕事内容としては一般病院と大きく変わらないと思いますが、大学病院の場合は最新の医療を取り入れていることが多く、その都度知識や技術のアップデートが求められる職場といえます。

メリット

最先端の医療に携わることができる

大学病院の多くは特定機能病院として承認されており、高度の医療や医療技術が提供できる病院とされています。そのため勉強会なども多く、常に最先端の医療を働きながら学ぶことができる環境にあります。

専門的な看護、キャリアアップがしやすい

大学病院では、専門看護師や認定看護師として第一線で活躍している看護師が多くいます。キャリアアップのための支援も充実しており、給与をもらいながら一定期間学ぶことができる病院もあります。キャリアアップ後も、専門外来を担当したり、看護師向けに講義を行ったりと、活躍の場が広がることが多いです。

このように、特定分野でのスペシャリストを目指すことが可能です。

教育体制が整っている

大学病院は教育にも力を入れているため、看護師に対する教育体制も整っています。新人看護師のときは、先輩に知識と看護技術を確認してもらうカリキュラムが組まれていたり、看護過程の研修があったり、ブランク明けの看護師に対する支援があったりと、充実していました。

病棟で働く看護師に対しても定期的に勉強会があり、学ぶ機会が多くある職場だといえます。

充実した福利厚生、年収

大学病院では、重症度・難易度の高い患者さんを多く受け入れることから、診療報酬が高くなる傾向があり、一般病院やクリニックと比較し、給与が高い傾向にあります。

家賃補助や退職金制度も整っており、待遇の良い職場を探しやすいです。

デメリット

残業や時間外業務が多く忙しい

重症度の高い患者さんが入院する病院のため、急患対応や急変対応による残業が多いです。それに加え、定期的な勉強会、委員会業務、機能評価のための準備、院内での症例発表、研究発表、看護学生の対応、病棟会議の参加といった仕事もあります。

経験年数を積めば積むほど仕事が振られ、仕事が色々重なったときは、本当に忙しかったです。

病院や診療科によっても忙しさは違ってくるので一概にはいえませんが、可能性は高いと思っていて良いと思います。

専門性に偏りが出る

大学病院は診療科目が細分化されているため、経験した診療科に対しては詳しくなれる一方、経験していない診療科に対しての知識や技術の習得が難しい傾向にあります。

ただ、これも異動希望を出して通る場合もあるため、学びたい分野があれば積極的に自分で動くこともできます。

まとめ

大学病院のイメージはつきましたか?忙しい職場ではありますが、設備や教育体制は整っているため、このような環境でスキルアップ、キャリアアップしたい看護師にとっては最適な職場だといえます。

私は忙しさもあり大学病院を退職しましたが、新人時代を大学病院でみっちり修行することが出来て良かったなと思っています!し今こうやって振り返るとすごく恵まれた環境だったなと感じます。

みなさんの病院選びにお役立ていただけたら嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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